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Percy Schmeiser vs Monsanto(2)



グッドマン:
再び映画「パーシー・シュマイザー モンサントとたたかう」からの抜粋映像です。
モンサントと対決したことで、シュマイザー夫妻はたびたびモンサントから脅迫されました。

シュマイザーの妻ルイーズ:
とても怖かったわ。いつ何が起こるかわからないんですから。

シュマイザー:
それに電話もかかってきましたよ。
「気をつけたほうがいいぞ、殺されるぞ」なんてね。
だからかなり恐ろしい状況でした。
家を空けるときは、妻に何か起こらないかと心配でした。

ルイーズ:
それによく見張られていました。
とくに自宅にいるときには、家でも事務所でも、一日中、一挙手一投足を見張られて、
自分の家の中で囚人になったような気分でした。

シュマイザー:
モンサントは私たちを経済的・精神的に破壊するためなら何でもしました。
そういうことをするんですよ。人を精神的・経済的に破壊するんです。
本当に血も涙もない。倫理も道徳もない。
それに尽きますね。

グッドマン:
以上は映画からの抜粋でした。
私はシュマイザー氏に、現在モンサントとはどのような状況になっているかを聞きました。

シュマイザー:
私はモンサントとの闘いはもう終わったと思いたいんです。
しかしモンサントの特許について、いや、モンサントだけでなく、バイエルや、シンジェンタや、
デュポンの特許について、私が世界中で話をしているかぎり、それは無理でしょう。
私たちの未来の種子や食糧供給をコントロールするために、
彼らの遺伝子がどんなことをするのか、そこが問題なんです。
遺伝子組み換え作物は飢えた世界を養うためにつくられたわけではありません。
農家の種子供給を支配するために生まれたんです。
それによって企業は世界の食糧供給を支配できる。
ですから、今の私たちの立場はそういうところです、つまり世界中に意識を広めること。

グッドマン:
あなたは今もドイツのあちこちをまわっているところですね。
実際、ドイツには、あなたにちなんで名付けられたシュマイザー法というものがあります。
ドイツの人々はあなたの法廷闘争にとても興味を持っています。
シュマイザー法とはどんなものですか?

シュマイザー:
簡単に言うと、ここドイツで、もし農家がモンサントの遺伝子組み換え作物で汚染された場合、
モンサントはその農場に来て作物を取りあげたり、訴訟を起こしたりできない、という法律です。

グッドマン:
ドイツでは、それがどれくらい大きな問題になっているのですか?

シュマイザー:
かなり大きな問題になっています。
北米でも大問題になっていますからね、補償問題は。
どれくらい大きな問題かというと、北米では農家が遺伝子組み換え作物を植えた場合、
保険に入れないんです。
モンサントとの最後の訴訟のひとつ前の訴訟で、
モンサントははじめ、汚染については農家が責任を負うと主張していたんです。
農家は遺伝子組み換え作物を植えたら近隣の畑を汚染するのを承知で植えるのだからと。
それが法廷で認められなかったので、
今度はモンサントは汚染の責任は政府にあると主張しました。
販売許可を出したのは政府だからと。
そして最終的に、モンサントが汚染浄化の費用を払うことになったのです。

そんなわけで、世界ではこれが大きな問題になっています。
もしある遺伝子に対して特許権を持っているとしても、
だからといってそれを環境に放出する権利はないんです。
放出すれば生物多様性が破壊され、有機農法の農家も破壊される。
ヨーロッパでも今はこれが大きな問題になっていると思います。
ヨーロッパでは北米よりも有機農業がはるかに盛んですからね。
北米でもカナダでも有機農業は急速に成長していますが。

グッドマン:
あなたの畑が二度目にモンサントの遺伝子組み替え作物で汚染されたとき、
どうしてそれがわかったのですか?

シュマイザー:
当時あの50エイカーの畑はマスタードの研究に使っていて、
あの年、作物は一切植えていなかったんです。
あの畑で除草剤を使ったんですが、
それでも枯れないセイヨウアブラナが生えてきました。
あの畑は10年以上前からセイヨウアブラナを植えていなかったのにね。
じゃあどこから来たんだ? てことで、テストしてみたんです。
近所の農家からモンサントの除草剤ラウンドアップを少しもらってきて、
10本ほどのアブラナに散布して、印をつけておきました。
そして12日ほどたっても枯れなかったので、
モンサントのものが含まれているに違いないと思ったのです。
その前の裁判のときに、モンサントが言っていたんですよ。
もしラウンドアップを散布しても枯れない草があったら、
それにはモンサントの遺伝子が含まれていると。
だから即座にモンサントの遺伝子が含まれているに違いないと察したんです。
それでモンサントの人を呼びました。
もし自分の畑が汚染されていると思ったらすぐに知らせるようにと、
モンサントが言っていましたからね。

グッドマン:
食料と農業に関するシュマイザー原理というのは、どんなものですか?

シュマイザー:
こういうものです。
まず第一に、だれにでも食物を食べたり食物を生産する権利がある。
第二に、自然が健康な食物を生みだせるように、自然体系を保護しなければならない。
人間には、安全で栄養価のある食物を食べる権利がある。
食物の輸入を国が規制することを、法律で妨げるべきではない。
だれでも自分の食べる食物がどのようにつくられるかを知る権利がある。
地方自治体には、自分たちの農業を管理する権利がある。
地産地消を促進するべきである。
つまり地元でとれたものを地元で消費するということですが、
そうすると、北米のあちこちで行われているようにに、
遠くの場所まで輸送するのに多くの費用や燃料を費やすということがなくなります。
そして、種子は人類の共有財産資源である。
私たちが強く感じているのは、だれも種子の未来に対して権利を持つべきではない、
ということです。そしてどんな生物も、特許の対象になるべきではない。
ターミネーター種子は全世界で禁じられるべきである。
私たちは、ターミネーター種子は絶対に導入されてはならないと思っています。
これはこの地球上でこれまで起こったもっとも深刻な生命への攻撃になると思うからです。
これは企業が、種子の発芽を終結させる遺伝子を売り出して、
世界の種子供給を完全にコントロールすることですから。

グッドマン:
ターミネーター種子とはどういうものですか?

シュマイザ:
ターミネーター遺伝子を組み込まれた種子のことです。
その種が芽吹いて植物になっても、そこからとれる種子は発芽しないのです。
ですから次の年に種子として使うことができない。
でもターミネーター遺伝子の危険はそれだけではありません。
自生の植物や先祖伝来の作物にまで他家受粉して、
そうした植物からとれる種子まで発芽しないようにしてしまうのです。
つまりこれは未来の生命の終結です。

グッドマン:
ということは、農家は種を保存して次の年に使う代わりに、
毎年種を買わなければならないということですね。

シュマイザー:
そのとおりです。
だから生命に対する史上最悪の攻撃になると、私たちは言っているのです。
生命の未来を終結させることになると。

それからもうひとつ、農家が互いに種子を交換する自由を保護するべきである。
これはなぜかというと、種子産業では、
一種類ですべてに対応できるわけではないというのが常識だからです。
私たち夫婦は地元の気候的・土壌的条件に合う種子や植物を育ててきました。
でもたとえばモンタナとか、隣の州とか、200マイルほど離れた場所に行くと、
気候条件も土壌条件も違うんです。
だから農家には、つねにその土地の条件に合った種子や植物を育てる権利を持っているべきなのです。
そしてその権利は絶対に奪われてはならないものです。
生物多様性が失われるからです。
そして最後に、農家は自分の土地に対する権利を所有すべきであり、
遺伝子汚染から免れるべきである。

グッドマン:
その原則はどの程度まで実現していますか?
世界では独立農家は優勢なのでしょうか、劣勢なのでしょうか?
モンサントは勢力を伸ばしているのでしょうか?

シュマイザー:
その質問に答えるには、ここが重要です。
1996年に売り出された遺伝子組み換え作物は、
トウモロコシ、大豆、ワタ、セイヨウアブラナの4種類ですが、
科学者はそれを環境から回収することができるかどうかわからないと言っています。
で、この問題は解決できたかというと、できたと思います。
人々がもっと関心を抱くようになっていますからね。
企業が遺伝子組み換えの小麦や米やアルファルファを売り出そうとしたとき、
米国でもカナダでも、これ以上遺伝子組み換え作物を導入すべきではないと、
人々が猛反対したんです。
先の4種類の作物がどれほどの損害をもたらしたかを見ていたからです。
だからここが重要なんです。
私たちが今やることが、未来の世代にも影響する。
世界の種子供給や食物供給のコントロールに関しても。

グッドマン:
最後に、あなたはいま世界中を旅していますね。
1967年から71年までサスカチュアン州議会の議員をつとめ、
サスカチュアン州ブルーノ市の市長もつとめました。
そのころもよく海外に行っていたのですか? 
モンサントとの訴訟を終えた今、世界中でどれくらい講演を行っているのですか?

シュマイザー:
たとえば昨年は、10ヶ月ほど故郷を離れて、おそらく南極以外のすべての大陸に行きました。
このような情報と意識を伝えるためです。
そろそろ引退する年齢ですが、この年齢になったらせめてこれぐらいはしなければと思ってね。
もうひとつの理由として、未来の世代ということがあります。
私たち夫婦には15人の孫と、3人のひ孫がいます。
彼らにどんな未来を残せるだろうかと思うのです。
そしてもうひとつ私たちがとても心配しているのは、大学の研究費の多くが企業から来ていることです。
これは非常に恐ろしいことです。
なぜなら、そうした大学や、米国の政府援助を受けたカレッジに企業から研究費が出るとしたら、
企業がどれほど大学をコントロールするかわかるからです。
だとしたらどんな未来があるでしょう?
私たちの孫のうち6人はいま大学生です。
彼らの学問的自由がコントロールされるとしたら、どんな未来が待っているのでしょう? 
それは見たくありません。
科学者は自分が発見したことや開発したことを自由に発表したり出版したりできるべきです。

グッドマン:
モンサント社はまたあなたに挑んできていますか?

シュマイザー:
何度も脅されていますよ。

グッドマン:
どんなふうに?

シュマイザー:
たとえば、妻と私が南アフリカのケープタウンの議会で話をして出てきたとき、
モンサントのヨハネスブルグ支社の社員が駆けよってきて目の前に立ちはだかりました。
そして感情的になって、私たちの顔の前で拳を振りながら、
「モンサントに楯つくやつは許さない。ふたりとも、いつか、どうにかして、懲らしめてやる」と言いました。
脅しの電話もかかってきましたし、うちの門の中にまで入りこんで、
一日中妻のすることを見張っていたりもしました。
農場の横の道路に座りこんで、一日中こちらを観察して、私たちに恐怖を植えつけようとしました。

グッドマン:
それでも続けるのはなぜですか?

シュマイザー:
妻も私も、世界の農家の権利のためにがんばらなければと思っているんだと思います。
私はずっと農業をやってきて、農業政策や農業法にも関わってきました。
そして農家は自分の種や植物に関する権利を失ってはいけないと思っています。
もし失えば、農奴制に逆戻りです、封建制に逆戻りです。
私たちの祖先がヨーロッパの祖国からアメリカにやってきたのは、それから逃れるためでした。
そしてそれから100年もたたないうちに、私たちはまたそこに逆戻りです。
でも今や支配者は国王や君主や豪族ではありません、企業です。

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モンサント社は日本でも遺伝子組み換えのナタネやトウモロコシやワタを売り込もうとして、
いま日本政府に承認を求めています。
それについて「学識経験者」が、
生物多様性に影響が生ずるおそれはない、と結論を出しました。
原発のときもそうでしたが、
「学識経験者」はさすがに知識も見識も常識もたくさんそなえていらっしゃるようです。

皮肉はさておいて、上の件に関して農林水産省が国民からの意見・情報を求めています。https://www.contact.maff.go.jp/maff/form/b3da.html(6月21日しめきり)
by homeopa | 2011-06-11 15:32 | こだわり

Percy Schmeiser vs Monsanto(1)




カナダの農場主パーシー・シュマイザーと、多国籍バイオ化学企業モンサント社との闘いについて、
シュマイザー氏が語ります。
モンサント社が遺伝子組み換えによって開発した新種のセイヨウアブラナの種が
風に運ばれてシュマイザーの畑に勝手に根を下ろしたとき、
モンサント社は自社の作物をシュマイザー氏が違法に植えたとして訴訟を起こしました。
シュマイザー氏は屈せず、最終的にこの訴訟はカナダ最高裁判所に持ちこまれました。
(以下は米国のTV番組 Democracy Now でのインタビューの抄訳。聞き手はエイミー・グッドマン)

グッドマン:
ドイツのボンからお送りします。本日のゲストのひとり、カナダの農場主パーシー・シュマイザーは、
バイオ化学企業モンサント社と長年にわたって闘ってきました。
シュマイザー夫妻は、生物多様性と農家の権利を守るために勇敢に闘った功績によって、
1997年、Right Livelihood Awardを受賞しました。
昨日ボンで行ったインタビューの映像をお見せする前に、
映画 「パーシー・シュマイザー モンサントとたたかう」からの抜粋をごらんください。

ナレーター:
モンサント社が生産する除草剤ラウンドアップは、世界でもっとも広く販売されれている散布用除草剤です。
同社はこの除草剤に耐性のある特別なセイヨウアブラナを遺伝子組み換え技術によって開発しました。
つまりラウンドアップを使うと他の植物はすべて枯れ、このセイヨウアブラナだけが生き残るということです。
(訳注:除草剤と遺伝子組み換えアブラナをセットにして売り込もうという戦略)

シュマイザー:
あのセイヨウアブラナは大して試験もせずに売り出されました。
1990年代半ばのあの当時、たぶん政府は企業に丸めこまれたんだと思います。
収穫量が増えるとか、農薬が少なくてすむとか、栄養価が増すとか、
そいういうことを鵜呑みにしてしまったのでしょう。

ナレーター:
1996年、多国籍企業モンサント社は新種のセイヨウアブラナをカナダで販売しはじめました。
ラウンドアップに耐性のあるセイヨウアブラナです。
シュマイザーの近隣でも3軒の農家がこの品種を植えることに同意しました。
そして収穫期に激しい嵐が起こったため、刈りとったばかりの遺伝子組み換えセイヨウアブラナが
シュマイザーの畑まで飛んできたのです。
シュマイザーのセイヨウアブラナはモンサントの種に汚染され、50年間の労苦が水の泡となりました。

シュマイザー:
ショックでしたよ。他家受粉によって、あるいは種が直接根付いたことによって、
うちの種がだめになってしまったんですからね、欲しくもない種のせいで。
50年間かかって育てあげたものを失うというのは、とても受け入れがたいことでした。

ナレーター:
自分の育てた種を汚染され破壊されたことは、シュマイザーにとって途方もない損害でした。
しかしそれだけでなく、モンサント社はシュマイザーを犠牲者から加害者に変えたのです。

グッドマン:
以上は「パーシー・シュマイザー モンサントとたたかう」からの抜粋でした。
私は昨日、ここボンで、シュマイザー氏にインタビューを行い、
モンサント社との闘いについて話していただきました。

シュマイザー:
始まりは1998年でした。モンサント社が私と妻を、特許権侵害の罪で訴えたのです。
私たちがモンサントの遺伝子組み換えセイヨウアブラナを勝手に植えていると主張して。
北アメリカで遺伝子組み換え作物(GMO)が導入されたのは1996年ですから、
その2年後のことでした。

グッドマン:
GMOについて説明してください。

シュマイザー:
GMOは genetic modified organisms の略です。
つまり別の生物から取りだした遺伝子をアブラナに埋めこんで、
モンサントのラウンドアップという除草剤に耐えられる品種をつくったのです。

グッドマン:
どうして遺伝子組み換えのセイヨウアブラナがあなたの畑に行きついたのですか?

シュマイザー:
1997年に近所の農家が導入して、翌年には他家受粉が起こりました。
でもその当時は、おもに種が風で運ばれたり、農家の人にくっついて市場や自分の農場に運ばれたり、
畑から穀倉に運ばれたりしたんだろうと思っていました。

グッドマン:
ご自分で植えたのでなかったとしたら、モンサントはどうしてあなたを訴えることができたのですか?

シュマイザー:
モンサントは、彼らのセイヨウアブラナがどうやって農場に行きついたかは重要ではないと言うんです。
彼らはあの植物に農薬耐性を与える遺伝子に関して特許権がある、
だから所有権がある、と主張しました。
つまり特許法では、植物がどうやって畑に来たかはどうでもいい。
モンサントはその畑の作物をそっくり持っていくか、農家にそれを廃棄させることができるんです。
私と妻はずっとセイヨウアブラナの種を開発しています。50年以上もやってきたんです。
病気に強い種を育てる方法を研究したりしてね。
でも裁判所が、モンサント社が作物の所有者であると判決を下したとき、
私たちはその研究の成果もそっくり失ってしまいました。

グッドマン:
それで罰金の金額は?

シュマイザー:
最初、モンサントは1エイカーにつきいくら欲しいと言っていたんですが、
最終的には妻と私に対して別の訴訟を起こし、百万ドルを請求してきました。
私たちはそれとも闘わなければならなかった。
それどころか、最高裁に行くまでの7年間にもう一件訴訟があって、
モンサントはうちの農地から農業機械まで、何もかも取りあげようとしました。
上訴させないためですよ。私たちは裁判費用を払うために、農地を担保にしてお金を借りていたからです。

グッドマン:
それで、どうなったんですか? 一足飛びにカナダ最高裁判所に上訴したんですか?

シュマイザー:
いや、順を追って進みました。下級裁判所、控訴裁判所という具合にひとつずつ進んで、
最終的にカナダ最高裁判所まで行きました。
でも最高裁では、それより下の裁判所では持ちこめない訴えを持ちこめたんです。
何よりもまず、農家の権利、毎年自分の種を使ってそれを育てる権利、
そして特許という点からこの問題全体に関することです。
基本的に種から生まれるものに関しては、特許を認めるべきでない。それが主な訴えのひとつでした。
私たちは、生命は神聖なものだと訴えのです。
だれも、どの個人も、どの会社も、生命をコントロールするべきではないと。

覚えておきたいのは、カナダでは、そしておそらく米国でも、1867年と1869年の特許法では
遺伝子に関して何も触れられていないということです。当時は遺伝子は知られていませんでしたから。
だから現在でも、遺伝子に関する決定は裁判所の決定であり、判事の決定なのです。
そして今回、最高裁では5対4で判決が割れました。
つまりあの遺伝子に対するモンサントの特許は有効であるという判決が下されたのです。


グッドマン:
つまりあなたに不利な判決が下ったのですか、それとも有利な?

シュマイザー:
不利な判決です。
でも同時に、生命に対する特許の問題はカナダ国会でもう一度審議して、
種や植物の特許や、農家の権利などについて法律や規定を定めなければならない
とも言われました。それが今の状況です。

グッドマン:
それで、あなたたちはどうなったのですか?

シュマイザー:
実際、あれは私たちにとっては勝訴でした。
私たちはモンサントに罰金を払わなくてもよいと、
最高裁が判決を下したからです。
そして百万ドルの訴訟の件も、
彼らがうちの土地や農機具や家などを差し押さえようとした件も、
彼らが罰として私たちにダメージを加えることができなかったということで、
大きな勝利でした。

私たちはあれで終わったと思ったのです。しかしそれは甘かった。
2年ほどたった2005年に、
うちの畑のひとつがまたモンサントの遺伝子組み換え作物に
汚染されていることに気づいたのです。
そこでモンサントにそのことを知らせ、自分たちでテストもして、
モンサントの遺伝子組み換えアブラナがうちの畑に生えていることを確認しました。
モンサントは2日後にやってきて、その数日後には、
「確かにうちのGMOがまたお宅の畑に生えています」と認めました。
そして汚染されたものをどうしてほしいかときいてきたので、
この50エーカーの畑からモンサントのナタネをすべて引き抜いてほしい
と答えたところ、モンサントはそれに同意しました。

しかし異常なのはそこからでした。
モンサントは北米の農家に対してもこういうことをやっています。
まず初めに、私たちは免除許可書にサインしなければならないと言われました。
その免除許可書には、将来モンサントがどれほどうちの土地や農場を汚染したとしても、
妻も私も、そしてうちの家族のだれも、
生きているかぎり二度とモンサントに対して訴訟を起こすことはできない、
と書かれていました。
私たちはそんなものには絶対サインできないと応じました。

免除許可書にはもうひとつ但し書きがあって、
私たちは言論の自由を奪われることになると書かれていました。
つまり、この取り決めの内容について話すことが許されないんです。
今朝こうしてあなたと話すことも許されない。
だから私たちは、言論の自由を放棄することはありえないと応じました。
米国でもカナダでも言論の自由のためにあまりにも多くの人たちが
命を捧げてきました。それをひとつの会社のために投げ出すことはできません。

モンサントは、免除許可書にサインしないなら遺伝子組み換えアブラナを
引き抜くつもりはないと言ってきました。
そこで私たちは、近隣の人たちの助けを借りて自分たちで引き抜くと答えました。
するとモンサントから妻にあてて非常に悪辣なメールやファクスが送られてきました。
あなたの畑にあるモンサントの遺伝子組み換え作物は、あなたの所有物ではない、
特許法によればモンサントの所有物である、という内容です。
だから言ってやりました。私たちはやりたいようにやる、
あのナタネは私たちの土地に生えている私たちの所有物だ、
私たちは税金を払ってこの土地を所有している、と。
そして遺伝子組み換えナタネを引き抜いたんです。

グッドマン:
つまりモンサント社は、そのアブラナを引き抜くなと、脅しをかけてきたんですか?

シュマイザー:
そうです。たとえうちの土地に生えていても、
あれはモンサントが特許を持っていて、モンサントの所有物だから、
私たちがしたいようにしてはいけないというんです。
でも私たちは引き抜きました。隣人たちの助けを借りてね。
そしてこれは異例のことですが、隣人たちに640カナダドルを支払って、
その請求書をモンサントに送りつけたんです。
モンサントは支払いを拒否しました。
そして1年ぐらい手紙をやり取りしたあとで、最終的にモンサントは、
私たちが書類にサインするなら640ドルと手数料20ドルを支払うと言ってきました。
もちろん断りましたよ。

2007年か2008年の3月19日のことは一生忘れませんよ。
裁判の最初に、モンサントの弁護士が立ちあがって言いました。
それまでに調停やら何やらいろいろあったんですがね。
「私たちは640ドルと手数料の20ドルを支払います」
しかしあれはもう640ドルの問題ではなかった。補償問題になっていたんです。
もしモンサントがある遺伝子について特許を持っていて、
それを農家が種や植物として土に入れたあとでコントロールできなくなったとしたら、
農家がこうむった損害に対してモンサントが責任を負わなければならない、
ということになったんです。
だからあれは大きな勝利でした。
もし畑が汚染されたら、法廷に訴えて、
汚染による損害を補償してもらえるという先例をつくったんですからね。
これは世界中に広まりました。うれしかったですよ。
10年間の法廷闘争の末に、モンサントのような大企業に、
640ドルの請求書に加えて10億ドルを支払わせることができたのですからね
(訳注:ここは意味不明)。

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前の記事でも書きましたが、
モンサント社は日本でも遺伝子組み換えのナタネやトウモロコシやワタを売り込もうとして、
いま日本政府に承認を求めています。
それについて「学識経験者」が、
生物多様性に影響が生ずるおそれはない、と結論を出しました。
原発のときもそうでしたが、
「学識経験者」はさすがに知識も見識も常識もたくさんそなえていらっしゃるようです。

皮肉はさておいて、上の件に関して農林水産省が国民からの意見・情報を求めています。https://www.contact.maff.go.jp/maff/form/b3da.html(6月21日しめきり)
by homeopa | 2011-06-10 08:48 | こだわり

butsuma

b0170947_7565684.jpg

         民家園シリーズの最後。
         この戸棚の奥にあるのはだれかのお位牌のようです。

         関係ないけど、先日、めずらしく父の墓参りにいってきました。
         またカメラが欲しかったわけではなく、
         お盆だし、と思って。

         線香のにおいのなかで手をあわせながら、
         「でもお父さん、こんなところにはいないんじゃないの。
          この世のしがらみから解放されて、
          好きなところを飛びまわってるんじゃないの」
         なんて思っていました。

         自分が死んだら、墓石のなかにおさまりたくはないです。
         焼いて骨だけにしてもらって、
         海か山にばらまいてもらいたい。
         あるいはだれにも知られずに山で死んでそのまま大地の栄養になりたい。

         前々からそんなことを思っていたところに、
         父の葬式で仏教のいろいろな風習を見聞きして、
         わからんわ~という気持ちはますます大きくなり、
         こんな本を読んでしまったら、
         やっぱり戒名も葬式もお墓もわたしはいりません、
         て気持ちが固まりました。
      
                  
by homeopa | 2010-08-13 23:44 | こだわり

mado と jaguchi

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                 これも民家園で。明治初期の家だそうです。
                 ガラスと洗面台が涼しい。              

涼しい窓のうた ♪
by homeopa | 2010-08-11 08:18 | こだわり

mado

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          切り干し大根、ほうれん草のおひたし、白いご飯、卵かけごはん、
          たこ焼き、ネギトロ丼・・・・

          オーストラリアに行ってる娘がいま食べたいものは、
          このようなものだそうです。
          「こっちは洋食ばっかりだから」って。
          たしかにね。

          でもあんたが切り干し大根好きだったなんて知らなかったよ。
          だいたい、和食系には興味なさそうだったし。

和食のうた ♪
by homeopa | 2010-08-10 18:11 | こだわり

danshyarian

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         民家園ですがすがしい落ち着いた気持ちになるのは、
         木やしっくいや土間のせいでもあるけど、
         物がないせいもある。

         生活のなかでひとつまたひとつとたまっていく物たち。
         いったん手に入ると、それを手放すのがまた一苦労。
         もしかしたらまた使うかもしれない・・・
         これ、高かったのよね・・・
         これがないと不安・・・

         だから物を買わないことがいちばんなんだけど、
         物を買うよろこび、というのも確かにある。
         物を買うと、それによって人生が新しくなるような気がして。
         で、気づいてみれば、いま周りにあるのは、
         そういう幻想の抜け殻の数々。

         今年は所有物を半分に減らす、と年始に心に誓ったけど、
         減ったのは10分の1ぐらいかな。
         そして新しく買った物やもらったカメラなんかがあるから、
         プラマイほとんどゼロ。

         うかうかしてると、今年もすぐ終わっちゃうぞ!
         てなことを書いていたところ、
         今日ひさしぶりに会ったともだちに、
         ダンシャリアンなる人々がいると聞きました。
         これはヨーガ哲学かなにかの「断捨離」という言葉からできた造語だそうです。
         断って、捨てて、離れる。

         どれもけっこうむずかしいですね。
         でもとりあえず、ダンシャリアン初級制覇めざしてがんばります。

         
         
                                         
by homeopa | 2010-08-09 09:26 | こだわり

roka

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                 この廊下の板の感触とつやを、
                 もちょっとどうにか撮りたかったなあ・・・

廊下を歩く音楽 ♪
by homeopa | 2010-08-08 08:55 | こだわり

kabe & tenjo

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       川崎市立日本民家園というところで 「ごろ寝体験」 をしてきました。 



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       ごろっと寝ると天井が見える。



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       おしゃれな竹ひごの網戸。これは明治時代のもの。



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       ものすごく蒸し暑い日でしたが、畳にごろっと寝そべっていると、
       開けはなった窓や縁側からい~い風が入ってきて、
       なに、この涼しさは?

       ここは1967年に創立されました。
       当時、日本はバブルのまっただ中。
       川崎市は京浜工業地帯のおかげで経済的にはとても豊かでしたが、
       文化的に誇れるものがあまりなかった。
       そこで東関東周辺に残っている主に江戸時代の民家をここに集めて保存し、
       展示しようという壮大なプロジェクトが始まったのだそうです。

       当初は50軒ぐらい移築する計画だったそうですが、
       予定していた敷地の一部の地盤がわるくて建てられなくなったり、
       バブルがはじけて予算が足りなくなったりで、
       最終的に移築された民家は25軒ぐらい。

       でも計画の半分とはいえ、
       それにかかった労力や費用を考えればすごいプロジェクトですよね。
       身のまわりでも木造の古い家がひとつまたひとつと壊されて、
       ビニールやコンクリでできた安っぽい家ばかりふえていくこのごろ、
       この民家園はこれからますます大切な国民の財産になっていくのでは、
       と思いました。

       川崎市さん、えらい!

       それに冷房なしで夏休みを快適に過ごせる場所なんて、
       あんまりないです。
       「ごろ寝体験」はぜひおためしを。
       ごろ寝をしていると、ボランティアのおじさんが寄ってきて、
       昔の市民の暮らしとか、移築の苦労とか、いろいろ教えてくれます。
       わたしもここで初めて、村八分の意味を知りました。

       しばらく民家園の写真がつづきます。

ちょっとなつかしい音楽 ♪
by homeopa | 2010-08-06 22:49 | こだわり

photo-snowman

(made by Tanya in Fujino)
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きのうの休日は、着物を着たり脱いだり、10回ぐらいやりました。
娘の卒業式にそなえて、着付けの練習です。

あと1枚
by homeopa | 2010-01-24 20:50 | こだわり

美しいもの

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私なんかにはこの洗面台とそのまわりのいろいろが、
とても美しく見えるんですが。。。

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by homeopa | 2009-12-06 17:47 | こだわり