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向精神薬をめぐる問題

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狂気なしに生きる者は、自分で思うほど賢者ではない。
                    ---- ラ・ロシュフコー


人は年をとるにつれて、いっそう物狂おしくなり、
またいっそう賢明になる。
                   ---- ラ・ロシュフコー







堤未果 x 内海聡「向精神薬をめぐる問題」2013.09.18

とても大事なおはなし。以下、内容の概略です。


・精神科で処方される向精神薬によって薬物依存症になった患者の割合が、
 2000年から2012年の間に約2倍にふえた。

・向精神薬は、覚醒剤や麻薬などの違法ドラッグと、作用機序は同じであり、
 禁断症状も後遺症も変わりがない。成分もほとんど一緒。
 にもかかわらず、違うもののように扱われている。

・日本では、向精神薬の処方率がとても高い。多剤大量処方。そして若年層に処方される割合も多い。

・二種類の薬で副作用は二倍ではなく、三倍、四倍になる。

・子供によく使われるリタリンなどは、覚醒剤にとても近い薬剤。

・自死遺族連絡会の調査によると、自殺者の70パーセントは精神科の薬を飲んでいた。
 特に飛び降り自殺者は100パーセント薬を服用していた。

・海外では、薬(とくに抗うつ剤)が自殺・他殺を引き起こすということが知られ、
 そのような薬の薬害裁判で製薬会社が敗訴することが多い
 (自殺行動を誘発する、依存性が強いなどの理由で)。
 しかし日本ではそのことがあまり知られていない。

・患者に薬が効かなくても、減らされることはほとんどない。むしろ処方薬はどんどん増えていく。

・日本の精神病院では、薬の副作用についての説明は全くされていない。
 ある抗うつ薬の添付文書には、「効果はプラセボと比べて有意さが確認できなかった」
 「自殺が増えるので注意するように」「錯乱・幻覚などの副作用がある。その発生率は70~75%」
 などと書いてある。

・これらの情報を大手メディアが流すのはむずかしい。
 海外でもそれは同じだが、市民団体などの力が大きいので、この情報をかき消しづらい。


※ ※ ※ ※ ※ ※ ※


ちなみに、日本で使われている抗うつ剤ジェイゾロフトについて、
医療用医薬品の添付文書情報サイトで調べてみました。
こんなことが書いてあります。(以下、コピペ)


小児等への投与
1. 低出生体重児、新生児、乳児、幼児又は小児に対する安全性は国内で確立していない(使用経験がない)。
2. *海外で実施された6~17歳の大うつ病性障害(DSM-IV※における分類)を対象としたプラセボ対照二重盲検比較試験において有効性が確認できなかったとの報告がある。また、本剤群でみられた自殺企図[1.1%(2/189例)]は、プラセボ群[1.1%(2/184例)]と同様であり、自殺念慮は本剤群で1.6%(3/189例)にみられた。これらの事象と本剤との関連性は明らかではない10)(海外において本剤は小児大うつ病性障害患者に対する適応を有していない)。
※DSM-IV:American Psychiatric Association(米国精神医学会)のDiagnostic and Statistical Manual of Mental Disorders,4th edition(DSM-IV精神疾患の診断・統計マニュアル)

重要な基本的注意
1. うつ症状を呈する患者は希死念慮があり、自殺企図のおそれがあるので、このような患者は投与開始早期ならびに投与量を変更する際には患者の状態及び病態の変化を注意深く観察すること。
2. 不安、焦燥、興奮、パニック発作、不眠、易刺激性、敵意、攻撃性、衝動性、アカシジア/精神運動不穏、軽躁、躁病等があらわれることが報告されている。また、因果関係は明らかではないが、これらの症状・行動を来した症例において、基礎疾患の悪化又は自殺念慮、自殺企図、他害行為が報告されている。患者の状態及び病態の変化を注意深く観察するとともに、これらの症状の増悪が観察された場合には、服薬量を増量せず、徐々に減量し、中止するなど適切な処置を行うこと。
3. 自殺目的での過量服用を防ぐため、自殺傾向が認められる患者に処方する場合には、1回分の処方日数を最小限にとどめること。
4. 家族等に自殺念慮や自殺企図、興奮、攻撃性、易刺激性等の行動の変化及び基礎疾患悪化があらわれるリスク等について十分説明を行い、医師と緊密に連絡を取り合うよう指導すること。
5. 眠気、めまい等があらわれることがあるので、自動車の運転等危険を伴う機械を操作する際には十分注意させること。
6. 投与中止(突然の中止)により、不安、焦燥、興奮、浮動性めまい、錯感覚、頭痛及び悪心等があらわれることが報告されている。投与を中止する場合には、突然の中止を避け、患者の状態を観察しながら徐々に減量すること。


重大な副作用
1. セロトニン症候群(頻度不明注))不安、焦燥、興奮、錯乱、発汗、下痢、発熱、高血圧、固縮、頻脈、ミオクロヌス、自律神経不安定等があらわれることがあるので、異常が認められた場合には投与を中止し、体冷却、水分補給等の全身管理とともに適切な処置を行うこと。
2. 悪性症候群(頻度不明注))無動緘黙、強度の筋強剛、嚥下困難、頻脈、血圧の変動、発汗等が発現し、それに引き続き発熱がみられる場合がある。抗精神病剤との併用時にあらわれることが多いため、特に注意すること。異常が認められた場合には、抗精神病剤及び本剤の投与を中止し、体冷却、水分補給等の全身管理とともに適切な処置を行うこと。本症発現時には、白血球の増加や血清CK(CPK)の上昇がみられることが多く、また、ミオグロビン尿を伴う腎機能の低下がみられることがある。
3. 痙攣(頻度不明注))、昏睡(頻度不明注))痙攣、昏睡があらわれることがあるので、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
4. 肝機能障害(頻度不明注))肝不全、肝炎、黄疸があらわれることがあるので、必要に応じて肝機能検査を行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
5. 抗利尿ホルモン不適合分泌症候群(SIADH)(頻度不明注))低ナトリウム血症、低浸透圧血症、尿中ナトリウム排泄量の増加、高張尿、痙攣、意識障害等を伴う抗利尿ホルモン不適合分泌症候群(SIADH)があらわれることがあるので、異常が認められた場合には投与を中止し、水分摂取の制限等適切な処置を行うこと。
6. 中毒性表皮壊死融解症(Toxic Epidermal Necrolysis:TEN)、皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群)(頻度不明注))中毒性表皮壊死融解症、皮膚粘膜眼症候群があらわれることがあるので、異常が認められた場合には投与を中止し、副腎皮質ホルモン剤の投与等の適切な処置を行うこと。
7. アナフィラキシー(頻度不明注))アナフィラキシー(呼吸困難、喘鳴、血管浮腫等)があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
8. **QT延長、心室頻拍(torsades de pointesを含む)(頻度不明注)) QT延長、心室頻拍(torsades de pointesを含む)があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
注:自発報告又は海外での報告のため頻度不明
(コピペおわり)






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by homeopa | 2013-09-22 22:07 | くすり