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jake bugg & 反原発へのいやがらせの歴史展

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昨夜は受験生と一緒に、
Jake Bugg という虫みたいな名前のミュージシャンのライブに行ってきた。
顔もきれいな虫みたいな19歳の男子。

すごくよかったんだけど、うまく表現できない。
どんな音楽なの? ときかれても、
ジャンルを言えない。
ロックンロールでもないし、カントリーでもないし、フォークでもないし、ブルースでもないし・・・・
どれにもあてはまらない、ジェイク君だけの世界。
巷では 「新世代のボブ・ディラン」 とかいわれているらしい。

ともかく、歌もギターも独自の強烈さがあって、しかも微妙なところも表現できる。
そして人の胸をゆさぶる何かを持っている。
イギリス人の国民性もあるのか、
乗りに乗ったところでストンと落として終わる。
もうちょっと欲しいの、
というところで、悪いけどここまでよ、あとは自分でなんとかして、みたいに突きはなす。

ステージから客席をにらみつける不敵な顔がまた、ただ者じゃない。
その顔にふっと浮かぶ笑みが、
やたらに無邪気なのに、なぜか天使より悪魔を連想させる。

受験生は、「ああ、もう、死んでもいい!」 と大感激。

ひたすらこの日を楽しみに、地獄のような受験生生活に堪えてきたのに、
これが終わっちゃったらどうすればいいのか、
ホカ弁の唐揚げを最後に残しておいたのに、
それ食べちゃって、
あとにご飯だけ残ったみたいな気分、

だそうだ。


someone told me by jake bugg ♪

lightning bolt by jake bugg ♪







はなし変わって、つい先日、新宿で、
「反原発へのいやがらせの歴史展」 というめずらしい展覧会があって、
行こうと思っていたのに忘れてしまった。
内容はこんな感じ。

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8/10-11 反原発へのいやがらせの歴史展
日時 ○2013年8月10日(土)午後1時~5時
   ○2013年8月11日(日)午前10時~午後4時

両日とも午後2時から主催者メンバー(海渡雄一・弁護士、西尾漠・原子力資料情報室共同代表、西村トシ子・元動燃職員の妻)による展示についての説明、懇談があります。

場所 新宿区立区民ギャラリー
(新宿区西新宿2-11-4 新宿中央公園内 エコギャラリー新宿1階)

展覧会の開催に寄せて

原発反対運動への異常ないやがらせ

1986年4月にチェルノブイリ原発事故が起きました。その数年後日本でも、原発反対運動が大きく盛り上がったことがありました。1988年2月に伊方原発の出力調整試験の反対運動が空前の盛り上がりを見せ、1988年4月には日比谷公園で2万人の集会が成功しました。1992-3年にはあかつき丸によってフランスからのプルトニウム輸送が行われましたが、これに対しても、世界的な反対運動のネットワークが作られました。
この展覧会で明らかにしようとしている原発反対運動へのいやがらせは1980年代の終わり頃から見え隠れし、1993年ころがピークで、2000年頃まで続きました。あまりにも卑劣なやり方に全国の活動家たちが集まり、1994年から準備して1995年7月には日弁連に人権侵害救済の申し立てをしました。
私はその申立人らの代理人でした。
この人権侵害の特徴は、原発反対運動に係わる個人に対して、大きな組織が結託して、執拗に継続されている権侵害であるということです。また、個人の自宅や自宅周辺の写真を送りつけるなど、身辺への危害をほのめかす卑劣きわまりないものでした。郵送されて来る文書の中には、明らかに違法に収集されたと思われるまったくの第三者宛の信書や税金関係などの請求書、使用済みの大量のJR切符や運動内部で配布された文書や原子力推進機関の内部資料などが含まれていました。これらの意味するところは、この人権侵害の実行者たちは、目的のためには違法行為も辞さない、あるいは、自分たちは違法な行為をしても責任をとわれない集団であるという印象を与え、言いしれぬ恐怖感をもたらすものでした。

この展覧会の意味

 今日に至っても、このような嫌がらせを行った犯人はわかりません。日弁連は、行為者が不明という理由で結論を出すことができませんでした。しかし、現時点で見れば、このような嫌がらせは、電力会社と公安機関、そしてキャンペーン活動のプロ集団が複雑に絡み合った組織による組織的な運動破壊であったと思われます。
今年の秋から、原発の再稼働、新増設への動きに拍車がかかるでしょう。これに対応して反対の活動も活発となることでしょう。そのとき、手紙や写真という伝統的な形とは変わるかもしれませんが、1990年頃と同じような目的で、ネットなどを使ったより巧妙な反対運動への攪乱工作が行われるのではないかと強い危惧を感じます。
この展覧会の目的は、このような活動を未然に防止するために、過去の嫌がらせの歴史を正確に多くの市民に知っていただきたいということです。さらにこの反倫理的な犯罪的行為に荷担したおそらくは数百人に上る者の中から、過去の行為を認め、詳細を明らかにする者が名乗り出てくれることを願うところにあります。
私たちは、このような行為に手を染めた個人の責任を追及したいわけではありません。すでに法的には時効にかかっているでしょう。しかし、どのような機関が責任を問われるべきかを明確にしておくことが、今後おなじような嫌がらせが起きないようにするため、何よりも重要であると考えるからです(展覧会実行委員会代表 海渡 雄一)。

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この展示には、二日間で1000人もの人が訪れたらしい。
下は、そこで行われた講演会の動画。


この主催者の方たち、30年も前から反原発運動やってきて、
いろいろ大変な目にあっているようだけど、
なんだか明るくていいな。

過去のいやがらせの事例に関する弁護士さんの推理;
大規模のいやがらせには巨額のお金がかかっているはず。
集会参加者や運動参加者の名簿などの情報は、
全国規模で反原発運動を監視している組織でなければ得られない。
→ 公安の関与。
違法行為を繰りかえし行っても検挙される恐れがないという自信が感じられる。
→ 政府からGOサインが出ていたのでは。
原子力研究所の内部資料なども郵送された。
→ 原子力村の村人の関与。
反原発を揶揄するカルタなど、著作物には文才が必要。
→ 広告代理店などの関与。
結論として、費用は電力会社、情報集めは公安、著作物は広告代理店、
そしてすべてを政府が許していた。

動燃で働いていたご主人を亡くされた西村さんのお話にも、
身につまされた。
東電であれ動燃であれ、組織の下で働く人たちもまた、
犠牲者になりうる。

これからますます激しくなる脱原発運動に対して、
原子力村からの圧力はまた強くなるだろう。
内部からの声を装って内部分裂を起こさせようとする動きも。
その動きにまどわされないように。

山本太郎さんもこの展示を見にきていたらしくて、
最後にあいさつしていました。
「僕自身が展示品になったほうがいいくらいですよね!」
by homeopa | 2013-08-14 17:08 | 音楽