pimboke6

barasen

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【すてきな未来社会をつくるには・・・・という話題。以下引用】

蟹が自分の甲羅に似せて穴を掘るように、
私たちは自分の「今いる場」に合わせて未来社会を考想する。

自分が今いる場所が「ろくでもない場所」であり、
まわりにいるのは「ろくでもない人間」ばかりなので、
「そうではない社会」を創造したいと望む人がいるかもしれない。
残念ながらその望みは原理的に実現不能である。

どれほど「ろくでもない世界」に住まいしようとも、
その人の周囲だけは、
それがわずかな空間、わずかな人々によって構成されているローカルな場であっても、
そこだけは例外的に「気分のいい世界」であるような場を立ち上げることのできる人間だけが、
「未来社会」の担い手になりうる。

「公正で人間的な社会」はそのつど、個人的創意によって小石を積み上げるようにして
構築される以外に実現される方法を知らない。
だからとりあえず「自分がそこにいると気分のいい場」をまず手近に作る。
そこの出入りするメンバーの数を少しずつ増やしてゆく。
別の「気分のいい場所」で愉快にやっている「気分のいいやつら」とそのうちどこかで出会う。
そしたら「こんにちは」と挨拶をして、双方のメンバーたちが誰でも出入りできる「気分のいい場所」を
ネットワークのリストに加える。 
迂遠だけれど、それがもっとも確実な方法だと経験は私に教えている。

                             ---- 内田樹著 「邪悪なものの鎮め方」(バジリコ)
               







公正じゃない今の日本社会では、
被災地でつかわれるべき復興支援予算が変なところに行っちゃってる。
前にも取りあげた話題だけど、
こんなふうに具体的な金額が出てくると、具体的にあきれられる。
瓦礫に群がる震災ビジネス〜広域処理の裏側
by homeopa | 2012-05-18 08:35 | 風景