pimboke6

hey mister!

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ヘイ、ミスター!
もういいでしょう、80歳まで五体満足で生きてこられたんだから。
と、この前、テレビのニュースを見ていて思った。

養蜂場から巣箱を盗んでいく男が映像に写っていた。
こざっぱりした身なりの80歳の男性。
盗んだ巣箱から蜂蜜をとって、びんに詰めて、地域の販売所で売っていたという。
80歳の老人が、今から小銭をかせいで何をしようというのだろう?
ブランド物の高級時計を買う?
霜降り牛を食う?
キャバクラに行く?
貯金して一軒家を買う?
80年もいろいろなものを食べて、
いろいろなものを手に入れて、
いい思いも悪い思いもいろいろしてきて、
もうそんなに欲張らなくてもいいんじゃないか?
もうすぐあの世に逝くのに。
人のものを横どりするよりも、人にあげたほうが、
あの世での待遇はよくなるんじゃないか?
わたしはあの世に行ったことがないので、詳しいことは知らないけど。

つくづく、人間は欲が深いと思う。
でも欲があるからこそ、
努力したり、挑戦したり、発見したり、発明したりできるんだし、
欲があるからこそ生きようと思うのだろうけど。

たぶん、欲にも必要な欲と、不必要な欲があるんだと思う。
必要な欲は人間を幸せにして、不必要な欲は人間を不幸にする。
必要な欲は、天から与えられるものを活用して喜ぶ。
不必要な欲は、天から与えられないものまで求めて苦しむ。

それなら、自分にとって何が与えられるもので、何が与えられないものか、
どうやって見分けたらいいんだろう?
わたしの基準はこうだ。
自分や他者に多大なダメージを負わせなければ得られないものや、
本能が嫌がるような不自然な手段を使わなければ得られないもの、
それは与えられないものである。

たとえば、シリコンを注入して得る巨乳。
薬漬けになって病院のベッドに縛りつけられて得る延命。
オレオレ詐欺でかすめとる老人のわずかな貯金。
放射能で人間や自然を破壊しながら作りつづける原発の電気。
凡才の息子に無理やり勉強させてでっちあげる秀才少年、などなど。
これらは与えられないもの。
昨日、野田聖子議員の出産・育児のドキュメンタリーをやっていたけど、
あの赤ちゃんも本来与えられないものを強引につかみとってしまったのだと思う。

一方、たとえば、わたしが公園のベンチに座っているときに、
見るからにオーダーメイドのぱりっとしたスーツを着たおじさんがやって来て隣に腰をおろし、
手にしていたライカを横に置いて、携帯電話で羽振りのよい話をしはじめたとする。
そして話が終わったら、ライカのことをすっかり忘れて歩きさったとする。
その場合、そのライカはわたしに与えられたものではないだろうか。
だからもしわたしが黙ってライカをつかんで別方向に歩きだしたら、
そのときの欲はわたしが生きるために必要な欲なのである。
だれも大してダメージ受けないし、不自然じゃないから。
そしてわたしの生きる力は倍増するから。
て、ちょっと勝手かな。

こういうふうに具体的に考えてくると、
与えられるものと与えられないもののボーダーラインはだいぶあいまいな気もしてきた。

上の蜂蜜泥棒のおじいさんだって、
ニュースは上っつらしか伝えないから、
もしかしたら病気の奥さんをひとりで面倒見ていて、
わずかな国民年金しか入らなくて、
介護保険にも限度があって、
なんとか生き延びるために仕方なくやっているのかもしれない。
その場合、おじいさんのご近所に養蜂場があったというのは、
与えられたものなのかもしれない。
養蜂場の経営者は多少の損失をこうむるけど、それとおじいさんの窮状をくらべたら、
水が上から下に流れるようなものかなとも思う。

なんだかまとまらなくなってきたけど、
わたしが欲のことを考えてみようと思ったのは、年寄りの欲が気になっていたときに、
ちょうど上のニュースを見たからだった。
物欲もそうだけど、それ以上に老人の長生き欲。
ちょっとどこか具合が悪くなると、あら大変、ていって病院に行って、
先生、何かお薬出してくださいよって言って、
何種類も薬を出してもらって、国の医療費をばんばん使って、
長生きしようとする年寄りの欲。
70~80歳ぐらいになったら、もういいんじゃないの。
だいいち薬をとったって長生きはできないんだから。
老人たちが医療費を無駄づかいしなければ、
未来のある若者たちのために使える国家予算が何倍にもなると思うんだけど。
だから80歳以上の老人は、よっぽどひどい苦痛がある場合以外は、
病院に行くべきではないんじゃないかと思う。
それにそのほうが、逆に長生きするかもしれないし。

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Jack Johnson - What You Thought You Need ♪
by homeopa | 2012-01-21 21:50 | 季節の花