初夢と断食
あまり親しくない数人の知人と、親しい友人Aさんと一緒に飲みにいった。
Aさんはどんどん先に歩いていって、そのうち見えなくなった。
みんなでやっとAさんのいる飲み屋を探しあてて入っていくと、
Aさんは知らない男性と向かいあってすわっていた。
「この人、わたしの彼氏。結婚することにした」 とAさんが言う。
彼氏はやたらにハンサム。
なんで今まで教えてくれなかったのか、
なんでこんなにハンサムな人をつかまえられたのか、
でもやたらに冷たそうな人じゃないか、
と、心でねたんだり、怒ったり、心配しているわたし。
全然、祝福していない。
それからみんなでご飯を食べるために店を移った。
そこはカードで食券を買うシステム。
みんなはすいすい食券を買って席に着くが、わたしのカードはなかなかスリットに入らない。
うしろに並んでいる小学生の男の子がいじわるして急かす。
やっとカードがスリットに入ったが、
何を食べるか決めていなかったのでまた時間がかかって、
男の子のいらだちがびしびしと体に突き刺さってくる。
「先に買っていいよ」 と順番をゆずって、列の後ろに並びなおしたところで目が覚めた。
なんとも冴えない初夢だ。
そして今日は、年末に決意した断食を決行する日。
いつも朝食は食べないわたしなのに、
食べられないと思うと、いつもさほど感じない空腹感を感じて、
午前9時45分現在すでに負けそうになっている。
とりあえずブログを書いてやりすごす。
12:20
散歩に行こうかな、でもお昼の時間だから、食べてから行ったほうがいいな、
と思って、あ、そうだ、今日はお昼ないんだ、と気づいた。
自分の一日が食事の時刻で区ぎられ制限されているのを強く自覚。
今はあまり飢えを感じない。
でもときどき、食卓の上のみかんにチラチラと目が行く。
16:30
ああー、腹へったー!
昼ごはんは食べないんだと気づいてすぐに外出し、近くの街に出たら、あるわ、あるわ。
鶏のからあげ、490円の魚定食、モスバーガー、餃子の王将、フレッシュネスバーガー、
マカデミアチョコレート、ポテトチップ、赤いきつね、緑のたぬき。
まだ正月の二日だというのに、こんな店や品物が目に飛びこんでくる。
これはたまらんと、散歩は切りあげ、
最低区間の切符を買って電車に乗った。
郊外に向かう各駅停車の中でたっぷり内田樹さんを読む。
40分ぐらい充実のひとときを過ごしたので、
下車してそこから逆方向の各駅停車に乗り、帰途についたが、
途中で太陽がいい感じに傾いてきたので、
多摩川のススキを撮ろうと思いついて途中下車。
新春の多摩川は冷たい風と静寂で穏やかにわたしを迎えいれてくれた。
すばらしい午後ではあったけれど、
駅から自宅に向かうとき、「家に着いたら食べられる」 と無意識に期待している自分に気づき、
それはありないのだと自分に言いきかせたあたりから、
断食とはそれなりにつらいものなのだと感じはじめた。
たぶん、本当につらいのはこれからなんだろうけど。
とりあえずハーブティーを飲んでごまかそう。
19:00
なにか大事なことを忘れている、そうだ、夕ご飯の支度をしていなかった!
と、あたかもいま思いだしたかのようにつぶやいてみる。
何が悲しくてこんなことをしてるんだろう?
1日断食して長寿遺伝子がon になったところで、明日食べればまた off になる。
何十年のあいだにたまった毒がたった1日の断食で排出されるわけもなし。
それにしても寒い!
スパッツはいて、二重のズボンはいて、毛布を巻いて、
上はシャツを4枚重ねた上に、リサイクルで買ったイタリア製の厚いセーターを着て、フリースを着て、
首にはマフラーを巻き、頭には毛糸の帽子をかぶっているけど、
それでも寒い!
燃料を補給してないんだから当たり前だ。
ずっと我慢してきたヒーターを、そんなわけで今日はだいぶ使ってしまった。
そして気づいたのは、ヒーターをつけて少しするともっと寒くなること。
たぶん、身体が温まって毛穴が開くんだと思う。
もしかしたら断食の成果はこの発見だけで終わるかもしれない・・・
21:30
「ビッグ・フィッシュ」 ていう映画を見ているうちに、
腹が減っているのを忘れてきた。
気づいてみれば今はあまり感じない。
もう風呂入って寝よ。
明日が楽しみだああ。
※永続地帯2011年版報告書
永続地帯とは、区域内で産出される再生可能な自然エネルギーのみによって、
区域内のエネルギー需要の全てを熱量ベースで賄うことができる区域、のことだそうです。
日本の現状に関するデータが載っています。
多摩川の夕暮れ。ススキはうまく撮れていなかった。
by homeopa
| 2012-01-02 09:45
| おもしろいこと