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bimbou

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   うちはこのごろ、ビンボーです。
   (もう何度も書いてるけど)

   その理由のひとつは、元夫が失業して養育費が滞っていること。
   失業しちゃったんだから仕方ないけど、
   新しい奥さまはお高給とりなので、
   そっちから金よこせ、と思う。

   もうひとつの理由は、昨年の朝日新聞によるホメオパシーバッシングの影響で、
   主収入源であったホメオパシーの収入が減ったこと。
   これもまあ、仕方ないといえば仕方ない。
   大手マスコミのつたえる情報がほとんどあてにならないことは、
   原発事故のことでいやというほど思い知らされたとおりだし、
   そういういい加減な情報や、意図的にゆがめられた情報によって、
   世の人々が動かされることももう周知の事実。

   このホメオパシーバッシングに関しては、
   わたしのお師匠さんが本を出したので 、ぜひ読んでみてください。   
   マスコミの情けなさがよくわかっておもしろいし、
   ホメオパシーのことも少し理解していただけるかも。
   書名と各章の見出しにギョッとする人もいるかもしれないけど、
   内容はそんなに押しつけがましくはないです。
   むしろ、熱血漢のお師匠さんにしては抑えた筆致になっている。

   ホメオパシーのお客さんが減ったことは、
   たしかに個人的には金銭的な痛手になっているし、
   もしバッシング以前の勢いのままホメオパシーが普及していたら、
   震災後の心身のトラウマや放射能汚染の面でもっと多くの人の助けになれたのにと思うと、
   残念この上ない。
   
   ただこうなってみて、改めて思うに、
   自分の力で病気を治すというホメオパシーの考え方は、
   もともと人々が喜んでぴょんぴょんとびつく考え方ではないのだわね。
   とくに日本人は薬が大好きだから。
   子どものころ熱を出して薬を飲むと、あら偉いねえ、なんてほめられたし。
   風邪ひいたの? 病院には行った? 行かなきゃだめじゃない! なんて怒られたし。
   みんな現代医学一辺倒の教育をたっぷり受けてきた。
   本来、自分や自分の子どもの健康は自分で責任をもって管理すべきものなのに、
   薬や病院に頼らないことがまるで悪いことであるような罪悪感さえ抱かされてきた。
   そんな日本でわずか数年のあいだにホメオパシーの利用者が急増したことは、
   かなり奇跡的なこと。
   でもわたしはそこに 「ブーム」 のあぶなっかしさも感じていた。

   自然にやさしいホメオパシー、身体にやさしいホメオパシー、癒しのホメオパシー。
   そういうやさしいイメージでホメオパシーに近づいてくる人は、
   自分の力で病気を治すことに含まれる厳しさの部分を見ていないことも多い。
   自分で自分に責任をもつという厳しさを。

   ホメオパシーはとても奧の深い医術だとわたしは思う。
   そういう医術が人々に理解され、人々の生活に浸透していくには、
   時間がかかるのが当然だし、時間をかけるべきだとも思う。
   現代医学の考え方に慣れた人々の意識が、そうでない考え方に慣れるには、
   それなりの時間がかかるものだから。

   そして人々の意識を変えていくものは、
   何よりもホメオパシーで元気になった人の数が増えること。

   いまだに科学的に解明されていない鍼灸治療がこれだけ広まり、
   国家資格にまでなったのは、
   その効果を実感する人々が長年のあいだにじわじわと増えつづけたからだろう。
   鍼灸が中国から日本に伝わったのは平安時代(?)。
   そして鍼灸師が医師と同等の資格として国家に認められたのは1951年。
   長い歴史があって今がある。

   だからホメオパスは治してなんぼ。
   のはずなのに、お客さんがどんどん増えていた時期には、
   わたしは治すための努力が足りなかった気がする。
   できることはもっともっとあったはずなのに、どこかで慢心していた。
   だからいまは、ふんどしならぬ緩んだパンツのゴムを締めなおして、
   一から勉強しなおそうと思っているところ。

   というわけで、バッシングでお客さんが減ったことは、
   わたしにとっては貴重な仕切り直しの機会になった。
   そしてホメオパシーが日本でただのブームに終わらずに、
   人々の生活のなかに着実に浸透していくためにも、
   いい転換点になったのではないかと思う。
   
   そしてビンボーは、
   古くなったパンツのゴムが緩むのを別にすれば、わたしにはそれなりに楽しいし、
   わりと恵まれた経済状況のもとに生まれた娘にとっても、
   教育的に決して悪いことではないと思う。
   ビンボーなんかもういやだ! と叫んでいた娘よ。
   あんたはまだ本当のビンボーを知らない。
   本当のビンボーはもっと刺激的だぞー、ハッ、ハッ、ハッ、楽しみにしておれ。
   

   
by homeopa | 2011-08-20 22:04 | 季節の花