karimono
「そういえばお父さん、写真撮ってたよなあ」
と気づいたのがつい先日。
2年半前に亡くなった父の遺品はまだきちんと整理していないので、
何がどこにあるのかあまりわからない状態なんですが、
とりあえず実家をあちこち探してみました。
そしたら、ありました。
父が寝ていた部屋の奥のほうに、ちゃんと電気が通じたままの防湿庫に入って。
カビはまったくなし。
そこで先日、めったに行かない墓参りにいって、
「お父さん、今度ばかりはちょっと敬服したよ。だれかが使ったほうがうれしいでしょ。ありがとね」
なんて勝手なことを言って、
借りてきちゃった。
さいわい、きょうだいのだれもフィルム写真には興味ないみたいだし。
死ぬまでしばらく使わせてもらおうっと。
不思議なのは、防湿庫のなかにはフィルター数種類とフラッシュ(ストロボ?)のほかに、
ズームレンズが2本あったけど、標準レンズがなかったこと。
あちこち探しても見つからないので、
近所のカメラ修理屋さんで50mmを買いました。
ひとつまたひとつと増えつづけていくオモチャにカビを生えさせないためには、
防湿庫も借りてきちゃいたい感じだし、
ほかにも気になるカメラがあとひとつ入っていたけど、
ま、欲張らず、少しずつ。
父が撮った写真といえば家族写真ばかりで、
やくざな「芸術写真」はいまのところ見つかっていません。
ただ家族をとるためにズームレンズを2本もそろえるか?
これもまた、なぞ。
父がわたしをよく知らなかったように、
わたしも父のことを何も知らないないんだなあ、
と、またしても思いました。
by homeopa
| 2010-06-07 22:12
| わからないこと