photo-uchi
受験から解放されたともだちと連チャンで遊びまわっていた娘が、
やっと本気で部屋を片付けはじめました。
いざ始まってみると、
胸が痛くてたまらんたまらん・・・・
小さいころから大事にしていた縫いぐるみはスーツケースへ、
何十回と読んだ本は保管用の段ボール箱へ、
汗じみのついた運動着はゴミ袋へ。
娘のみじかい人生の断片があちらへこちらへと消えていく。
オーストラリアなんか行っちゃやだー!!
と叫びたいところをぐっとこらえ、
「自分で決めたことだから本人のためにはそれがいちばんいいのよね」
なんて涼しい顔で語ると、
「あら~、おとなだわ~、えらいわ~」
なんて同級生のお母さんに感心されたりする。
我ながら、いやらしい。
夕方、娘がボーイフレンドとダベりに出ていったすきに、
初めて泣いちゃった。
まさか泣くほどの気持ちになるとはね。
その場になってみないと、
自分がどう感じるかなんてほんとにわからない。
娘に先立たれた友人の悲しみも、
今やっと少し、ほんのほんの少しだけ、理解できたかも。
でももし自分が娘に先立たれたりしたら、
あのときは何もわかっていなかったって思うんでしょう。
人間の想像力なんてこんな程度です。
「一度も病気をしたことのない人間とはつきあうな」
---- トルストイ
by homeopa
| 2010-03-23 23:13
| 場所