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今朝、娘にまた言われてしまった。
うちが貧乏なのは、もっと稼がないからじゃん、て。

小遣いが足らんという、いつもの不満から出てきた言葉です。
たしかに小遣いは少ないので、不満はわかります。
でも・・・・




わたしにはこれといった教育方針はないけど、
リッチよりビンボーのほうが、賢くてたくましい子が育つような気がする、
という教育観はあります。

欲しいものや必要なものがすぐに差しだされるより、
それを手に入れるために我慢して貯金したり、
親を説得する術を学んだり、
代わりのもので代用する工夫をしたり、
そういうことをするなかで生きる知恵が育つじゃないですか。

いくらわたしでも、
我が子に極貧のつらさを味わわせたいとまでは思わないし、
年をとってからのビンボーはきついけど、
若いときは少し足りないぐらいがちょうどいいんじゃないかと思います。

それにビンボーなほうがゼッタイ楽しい!

たとえば旅行だって、
寺に泊まったり、野宿したり、ユースに泊まったり、
たまたま出会った人の家に泊めてもらったり、
各駅停車で何時間も待ったり、雨のなかをひたすら歩いたり、
少し贅沢して自転車に乗ったり、
やっと飛行機に乗れたと思ったらパキスタン航空だったり、
そういう旅は今もよく覚えていてなつかしいけど、
結婚してダンナがだいぶ稼ぐようになってから行った少し贅沢な旅行は、
何をしたんだか、さっぱり記憶にございません。

お金で得られるものは、人から与えられるもの。
でもお金が足りないときに苦労して手に入れるものは、自分でつくりだすもの。
つまりビンボーの楽しさは、輝かしき創造のよろこびなんです!

いつだったか、やはり離婚して子どもを育てている友人と、
ビンボーでよかったね、と話したことがありました。
子どもの欲しがるものを何でも与えるのはよくないと思っていても、
手元にお金があるのにそれを与えないのは、
勇気と決断と気迫がいる。
でもビンボーなら、ない袖は振れないってわけで、すっきり。

と思っていたら、今朝のボディーブローです。
お金がないなら稼げばいい。
そう来たか。

今のわたしにもっと稼ぐ術があるかといえば、
ないとは言いきれない。
近くのスーパーでパートの口を探してもいいし (50代じゃムリじゃない?)
以前にやっていた翻訳の仕事を休日返上でやるという方法もある。
率は悪いけど内職や、ビラ配りだって、娘の小遣いぐらいにはなる。
我が子のために捨て身になれば、
何か方法はあるはずです。

でもやりたいかときかれたら・・・・やりたくない。
身体もきついし、もうアクセクしたくないし、写真も撮りに行きたいし。

つまりここまでグダグダとビンボー礼賛の文を書いてきたのは、
自分のなまけもの根性を正当化するためだったのかも。
だからあの一言がボディーブローのように効いたのだ。

おまえは精いっぱい働いているのか?

いいえ、精いっぱいではありません。
でもとりあえず、娘の小遣いを少しアップしとこうかな・・・・

ああ、もう、論理もなにもめちゃくちゃじゃ~。
by homeopa | 2010-02-20 15:31 | 動物