性的エネルギー
「人間の体の運動で意識しない部分の全部は性に握られているといっても宜しいと思うのです。
意識というのはほんのわずかしか行動を支配しないのです」
「行動の背後に性の分散を伴っている時には、過剰分散と申しまして、余分な行き過ぎがあり、
やり過ぎがある。単に或る目的を果たすべく行動するというだけでなく、もひとつ余分なエネルギーを
分散しようとすることが加わるので、行動したあとでも特殊なうっ散感がある。面白いことに、たとえその
行動が本来の目的から外れたものであったとしても、それによって生ずる疲労は少ないのです」
「人と話していても、説得して快感のある時は自分のうっ散なのです。そのうっ散で話している人の方は
時間を短く感じても、言われている方は大変長く感じて、いよいよ不愉快になる。だから話して快感のある
時は、相手に話は通じていないと観るべきです」
「感情がうっ滞すると、すぐに疲れを感じるのです。また、疲れの抜けるのが一番早いのは感情のうっ散
なのです。感情の動きは人間のエネルギーを急激に消耗させます。そういう意味では、性欲に次いで
感情が優先します。それに比べると頭で考えたり、体を動かして体操するなどということの影響は皆無に
近いです」
「性は性器から放散させるのが一番自然です。それができないから、頭に行っていろんなもんに八つ当たり
しているのです。それが文明を生んだのでしょうけれども、もし私の言う通り人間が自然の生活をしていた
ならば、人間関係のゴタゴタはないと思うのです」
「そういう過剰エネルギーや、闘志が、緊張の方に廻らないで、弛緩の方に廻ったときに惚けるという現象、
又は自分をかわいそうにする現象が生じる」
「被害者意識というものにも、多分に老人の性欲的なものがあります」
--- 野口晴哉 『体運動の構造』(全生社)
(ホメオパスのわたしはこれを読んで Hyoscyamus というレメディーを連想した)
関連してこんな記事も。↓ (助産院ばぶばぶさんのHPより)
※子どもの自慰行為 (このリンクに飛んだら、「子どもの自慰行為」 で記事を検索してください)
とてもいいこと書いてあるので、ちょっと下に抜き書き。
「小さな子どもの自慰と思春期以降のマスターベーションは
基本的にまったく違います」
「子どもの脳裏に性的な妄想などありません。
ただの快感です」
「心理学的側面からは、
自慰は自我の形成に重要な役割を果たすと言われています」
「大人になるにつれ、
マスターベーションによるオーガズムがもたらす心と身体の作用は、
単純に「気持ちいい!」といった快感レベルの世界ではなく、
もっともっと深く心と身体のバランスをとり
健全にしてくれる「癒し」のようなものに変化していきます」
「頭で色々なことを考え、心に不安を蓄積してしまっているときこそ、
自分とのコミュニケーションが必要。
まずはマスターベーションを通して、大切な心と身体、
リセットしてあげましょう!」
だいぶ昔、夫を亡くして長いあいだ独り身でいる友だちが、
整体師か鍼灸師に 「ときどきマスターベーションでもして体を活性化しなさい」
と言われたというのを聞いてから、
わたしもたまにやっている。
たしかに、リセットされるというか、浄化されるというか、そんな感覚がある。
出してすっきりは男性だけではないのだ。
そしてどんなに年をとってひからびても、
人間は性的エネルギーにふりまわされるものらしい。
おばさんや、おばあさんが、やたらに大声でしゃべりまくったり、お節介をしたり、意地悪をしたりするのも、
性的エネルギーのうっ散だと思えば理解しやすい。
Ben Howard - The Fire ♪
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by homeopa
| 2015-03-28 19:11
| 自然のちから