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介助術

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介護施設に母に会いにいくたびに、
スタッフの方々、大変だなーと思います。
車椅子からトイレ、トイレから車椅子、車椅子からベッド、ベッドから車椅子、車椅子から入浴椅子、入浴椅子から車椅子、
毎日いったい何回この作業をくりかえすのでしょう。

腰を傷めませんか?
と一度きいてみたら、
「もちろんですよ、これは必需品です」
といって、腰に巻いた幅広のベルトを見せてくださいました。

その方たちの作業を見ていると、
確かに慣れていて、上手だなーと思うのですが、
それでもやっぱり腰に来そう。

と思っていたところ、
前にとりあげた、おはなしだいすきのブログで、
介助法に関する動画を見つけました。

これを見ると、
母の施設の方々がやっているやり方とはだいぶ違います。
そしてはるかに楽そう。

介護の仕事をなさっている方々や、
ご自宅でご家族を介護をなさっている方々がこのやり方を取りいれたら、
日常生活の負担がどれほど減ることが。

今は関係のない人も、
ぜひ見て頭の片隅にしまっておいてください。
いつか役に立つかもしれません。























これらの動画はこちらのサイトからの転載のようで、
講習会もやっているようです。↓
「重さが消える! 不思議な全介助技術」
http://kaigokaigo.blog.ocn.ne.jp/blog/2013/10/h25127_a89e.html




体の動きや重心のことを理解するという点でも、
とても興味深いです。






関係ないけど、最近見つけたおもしろいサイト。
「不便益システム研究所」
不便の益を研究しているところだそうです。
こういうの、好き!

実際、よく読むと、上の話題と少し関係あるかも。
人間が自分の脚で歩けなくなる原因は何かということを考える上で。




そういえば、父の死後、
母は足腰が弱り、認知症がはじまり、
意欲をなくしてすぐに横になりたがりました。
わたしたち娘はその様子を見て、
疲れているなら休むのがいちばんだろうと、
昼間でも寝たいというときは寝かせていました。

ところがある日、ヘルパーさんに、
昼間はなるべく起こしていたほうがよいかもしれないと言われ、
車椅子の上で居眠りしても、寝かせないようにしてみました。

すると、夜はぐっすり眠るようになり、
昼間の顔もしだいに生き生きしてきて、
5年たった今も、昼間は車椅子で起きています。
トイレも介助してもらえば自分で行きます。
もしあのまま昼間も寝かせていたら、
座位を保つための筋肉はおとろえてしまい、
寝たきりになり、
精神面でも張りがなくなり、
今のようにニコニコすることはなくなっていたかもしれません。

「身体にやさしい生活」には、要注意です。
by homeopa | 2013-12-01 09:58 | 日々の暮らし